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秋の塗絵祭結果発表

第2回塗絵コンテスト「秋の塗絵祭」に多数のご応募ありがとうございます。7歳〜93歳という幅広い世代から、まさに十人十色の作品が寄せられ、第1回コンテストに勝るとも劣らぬユニークな作品展がここに実現しました。画材でおなじみのステッドラー日本(株)、塗絵倶楽部の線画制作者らによる厳正な選考の結果、応募総数205点の中から以下の12作品が2006年版卓上カレンダーを飾る挿し絵に選ばれました。審査委員長の塗り絵アドバイザー、山越達夫氏の選評とともに、ご鑑賞ください。

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ステッドラー日本(株)のコメント
「幅広い年齢層の方々からご応募いただき大変うれしく思っております。前回より応募数が大幅に増え、審査員の方々も頭を悩まされる秀作が揃いました。同じ線画から描いたものでも十人十色の仕上がりであったり、同じ見本からでも色のとらえ方が微妙に違い、それぞれがオリジナルの完成品として立派に仕上がっていることに改めて驚かされました。次回はどんな作品が揃うのでしょうか」

なお入選者には賞品として、12の作品を挿し絵にしたカレンダー、各自の作品が映える額、ステッドラー社提供のアーティスト・エプロンが贈られます。

東京都 桜 美咲さん

東京都 桜 美咲さんさんの作品

作品名「ツバキ」
(ピエール・J・ルドゥーテ)

選評
 吸い込まれそうな真紅に、思わず触りたくなるビロードのような質感。この原色を強調した画風は、偶然ではなく意図的に選んだものでしょうが、これだけ強い色を出せる人はなかなかいません。重ね塗りしたあとに細い線で描いた影や、葉の裏表の塗りわけも絶妙。使用画材は水彩とポスターカラーです。

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神奈川県 藤川 きくよさん

神奈川県 藤川 きくよさんの作品

作品名
「東海道五十三次 蒲原」(歌川広重)

選評
 白一色の雪景色を色鉛筆でどう表現するか? この命題にひとつの答えを示してくれた作品です。この方は紙の白を残すのではなく、青や茶を混ぜながら、“色みのないものを色で表現する”ことに成功しました。また、空も縦横の線で塗るなど、自分好みの色に近づける工夫が随所に感じられます。

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神奈川県 森矢 美千子さん

神奈川県 森矢 美千子さんの作品

作品名
「晩春」(竹久夢二)

選評
 原画とは異なる配色を選び、なおかつ色数が多いわりにはちぐはぐな印象にならず、感じよくまとめています。赤、青、緑それぞれに色を混ぜ、柔らかさを統一したのがよかったのでしょう。たとえば髪の毛の描写で、ぼかした部分と線を生かした部分があるように、質感の使い分けも巧みです。

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埼玉県 横瀬 久美子さん

埼玉県 横瀬 久美子さんの作品

作品名
「アマリリス・ブラジリエンシス」
(ピエール・J・ルドゥーテ)

選評
 スクラッチをはじめ、あらゆるテクニックを駆使した意欲作。下絵の線が消えるのを恐れずにアクリル絵の具で厚塗りした“筆はこびの潔さ”がいい。と言っても、決して思いつくままではなく、順番をよく考えて重ね塗りしたはずです。配色的には、蛍光の黄緑がド派手な赤を中和する役を果たしました。

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茨城県 沼田 マミさん

茨城県 沼田 マミさん

作品名
「長崎十二景 眼鏡橋」(竹久夢二)

選評
 細かい部分までていねいに塗り込んであるわけではないのに、水彩特有の色ムラが気にならず、全体の雰囲気に品がある作品です。紫色の着物など部分的に原画と違う配色に挑んでいますが、背景としっくり調和しています。原画にはないコピーの文字も絵にうまく溶け込んでいますね。

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北海道 神田 貫宗さん

北海道 神田 貫宗さんの作品

作品名
「紫陽花双鶏図」(伊藤若冲)

選評
 何よりもまず、羽根、紫陽花、草などのディテールに対するこだわりに脱帽です。原画とはまったく異なる色あいですが、絵全体のグラデーションが品よくまとまっています。背景の空を淡めに塗ったことにより、花と鶏が前に浮き出て見えますね。黒い尾羽に白を混ぜるなどメリハリある仕上がりとなりました。

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新潟県 塚野 真由美さん

新潟県 塚野 真由美さんの作品

作品名
「オランダシャクヤク」
(ピエール・J・ルドゥーテ)

選評
 全体を包むセピア色のようなトーンが好ましい色鉛筆の作品です。とにかく、細部まで“手を抜いていない”という印象。たとえば、葉脈をボールペンで強調したことで、1枚の葉としての立体感が出ました。花びらの陰影の表現にも神経が行き届いており、いたずらに塗っているのではないことが伝わってきます。

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岐阜県 森田 奈央さん

岐阜県 森田 奈央さんの作品

作品名
「ロサ・スルフレア」 (ピエール・J・ルドゥーテ)

選評
 個々の花の中でグラデーションをつける表現はよく見かけますが、この方は絵全体の中で段階的に色調を変えていく手法に挑んでいます。発想も新しいし、それを実践した技術もすばらしい。バラの香りかオーラを表すような点描、原画より細かく描き加えた葉脈など、すべてに独自の画風が感じられます。

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奈良県 福本 きよさん

奈良県 福本 きよさんの作品

作品名
「東海道五十三次 大津」(歌川広重)

選評
 この方の作品は、空や大地や山など一見単調な部分にも沢山の色が織り込まれています。ただやみくもに重ね塗りするのではなく、色鉛筆の方向性をよく考えて塗ったことが、仕上がりの美しさに現れています。黒く塗った松のシルエットが絵全体を引き締める役目を果たしました。

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東京都 山本 通さん

東京都 山本 通さんの作品

作品名
「ハヤブサ」(ジョン・グールド)

選評
 油性色鉛筆だけで(おそらくかなりの)時間をかけて、丹念に塗った作品です。翼や尾の模様など、よくぞ投げ出さずに細部までていねいに仕上げましたね。原画に忠実で、大きな冒険はしていないようですが、実は色もなにげに多く使っており、毛並みの柔らかさが伝わってきます。

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大阪府 中西 芳光さん

大阪府 中西 芳光さんの作品

作品名
「東海道五十三次 石部」(歌川広重)

選評
 色鉛筆で力強く重ね塗りした作品ですが、筆はこびの方向が統一されているので、きれいなグラデーションができました。原画と微妙に色を変えていますが、色の配置には原画と同じバランスが生かされています。塗ったあとに“こすり”を入れたことが、表面の質感のきれいさにつながりました。

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奈良県 お祭りワッショイさん

奈良県 お祭りわっしょいさんの作品

作品名
「笛を吹く少年」(エドゥアール・マネ)

選評
 クーピーとクレパスを重ね塗りした個性的な作品です。下は比較的おとなしく塗っておき、最後にガーッと粗く塗る思い切りが気持ちいい。見え隠れする黒とオレンジがきれいです。これだけ大胆にアレンジしながら誰が見ても「笛を吹く少年」とわかる……これぞ名画の塗り絵の醍醐味ではないでしょうか。

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今回惜しくも選外となった作品にもそれぞれ魅力があります。全作品をじっくりお楽しみ下さい。

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